今週飲んだワイン「Marquis de LIBARDE 2020」金賞8冠のボルドー赤です。
年がら年中ワインを飲んでいる人たちがテイスティングして、金賞を贈っているのでしょうけれど、それを世界中のワイン”通”が、ああでもないこうでもないっていうんだから、金賞受賞ってほんとなんなんだろうかといつも思います。
たとえば、自分が一生懸命手がけた作品をコンクールに出したら金賞を受賞したとするじゃないですか、そうしたらすごく誇りに思いますよね。嬉しいですよ。有名になるために懐に金を入れて、金賞シールゲットしているなら別ですけれど。それを売りに出したら、なんだかよくわからない人にけちょんけちょんに言われるとか、悲しい限りです。
一流のソムリエは、決してワインをけなさないそうですよ。ブショネなど不良品は別として。必ずそのワインのよいところを見つけ、褒めるそうです。「それが一流の流儀」なのかもしれません。私がそんな流儀を貫けるはずもないと思いますし、所詮、一消費者ならお金出して残念だったという気持ちは正直にもつものです。ただ、ワインに関しては「自分の好みではない」か「自分の舌がバカなのかな」と考えます。
そんなバカな舌で今日もレビューをします!

抜栓直後は、かなり硬い感じ。メルロー70%,カベルネフラン20%,カベルネソーヴィニヨン10%とありますが、メルローの豊かな果実味はまだ上がってきません。ビターチョコレートのような渋い香り。
飲み口は、かなりしっかりとした酸味と、それからややざらついたタンニンがひっぱります。ワインは立てておいて、ゆっくり注いだので澱が入ったわけではないと思いますが。普段飲み慣れているものとはやや違う、辛口の赤ワインといった感じです。
初日は、晩酌だったので、バームクーヘンと一緒に楽しみました。ボリュームあるステーキとか、しっかり味付けした肉料理なんかと合いそうです。
二日目は、冷蔵庫で冷やしてから飲みました。タンニンと酸がほどよくまとまりました。香りとしてはピーマンのような青さと、花の青さが主張してきています。メルローというよりは、カベルネ種の香りと味わいの方が強く出ています。カベルネ・ソーヴィニヨン主体ですって言われたら、ああそうかと思っちゃいそう。タンニンも強めのままですから、やはりがっつり肉料理か、それこそビターチョコレートなんかと合わせたらいいのではないでしょうか。
メルロー好きの人より、カベルネ・ソーヴィニヨン好きの人におすすめします。星3つ。
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