自転車は、道路交通法で「軽車両」とされているので、原則「車道を左側通行」します。それは以前の記事でも書きました。この基本的なルールを知らない人が多く、そのため「逆走ママチャリママ」みたいな炎上が起きるほどです。車道の逆走は本当に危険なので、早く自転車に乗る皆に周知されてほしいことです。
ただ、自転車が歩道を走る場合もないわけではありません。道路に自転車レーンが整備されていないとか、路上駐車があって追い越し車両との接触の危険性があるとか、13歳未満の小学生や70歳以上のお年寄りとか、自宅直前とか、まあいろいろと事情はあります。あくまでも「原則」から外れた走行です。
自転車が歩道を走行する場合は、まあ当たり前すぎますが、「歩行者優先」そして「徐行」です。歩行者が道いっぱいに広がっていたら、降りて手で押していくのがルールです。「すみません」と声をかけて、少し道を譲っていただくこともあるかもしれません。歩行者の近くを走行する場合は最徐行ですね。「ぶつからなければ大丈夫」とすりぬけるような走行はいけません。
前方から歩行者が来る場合は、お互いに目が合い、道を譲り合えそうならば最徐行ですれ違うこともあります。ただ、最近は歩きスマホをしている人も多いですから、歩行者が気づかない場合もあります。その場合は、停止してすれ違うのを待ちます。これは、マナーというよりルールだと思います。
さて、歩道で自転車同士の場合はどうでしょう。自転車が自転車を追い抜く場合、基本的には「右から抜かします」などと声をかけます。対向車の場合は、お互いに減速し、道を譲り合うこともありますが、まあどちらかが停止して道を譲ることになります。
今日は子どもとエビを獲りに、近所の川へ行きました。3人で走行するときは、もちろん縦列走行です。私が先頭で、指示を出しながら徐行します。帰りに川のプロムナードを通りました。歩行者もいるので、最徐行です。歩行者とすれ違ったとき、前方にロードバイカーがいました。ロードバイカーは何を思ったのか、加速して我々の列に突っ込んできます。歩行者が私から見て左側を歩いていたので、私たちは右側に寄せて最徐行をしていたのですが、ロードバイカーは猛烈にこちらに突っ込んできます。私が避けると後ろの子どもたちに衝突されてしまうかもしれないと思い、停止しました。しかしそれでもロードバイカーは私のすれっすれをそのまま通過しました。思わず私が「信じられない」とつぶやいたと同時に、ロードバイカーが「左側だろうがぁああ!!!!」と怒鳴り散らかしました。
幸い子どもたちに怪我はなかったのですが、怒鳴られたことにずいぶんとびっくりした様子でした。私も思わず「ここは歩道だろうがぁ!」と言いましたが、おそらくロードバイカーには届かなかったでしょう。
ロードバイカーとしては「自転車は左側通行!」ということを言いたかったのでしょう。ただ、それが車道の話だということが分かっていなかったのでしょう。もしかしたら、近所の川のプロムナードを荒川サイクリングロードのようなものと勘違いしていたのかもしれません。夕方の小川沿いを軽快に飛ばして気持ちよくなりたいところを、「ルール違反(と錯誤)」野郎に走行を邪魔されたことで怒り心頭してしまったのでしょう。
まあ、なんというか、法律をふりかざすなら法律は正しく理解すべきでしょう。でも、法律だけでなくお互いと周囲の安全を確保しながら走行するという姿勢が大事ですね。
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