近所の公園にあるいろはもみじが、実をつけていました。
花の形から、プロペラの実の形に変わっていくのが不思議だなあと思います。
これを手にとって、空中でぱっと離すと、くるくるときれいに回り、ゆっくりと落ちていくのがおもしろいです。子どもの頃に遊んだ人もいるのではないでしょうか。
この仕組みで風に乗って、遠くまで実を運び、子孫を残していくというのがすごいです。
鳥に実をついばんでもらったり、りすに保存食としてどこか他の場所へ運んでもらったりと、いろいろな仕組みがあるのも実に興味深いですね。そして持ちつ持たれつの関係になっていることも。
ただ、いつも不思議に思っているのは、木は毎年のようにものすごい量の実をつけますよね。あれが全部発芽しちゃったら大変なことになるなあと思います。それだけ動物の餌になっているということでしょうか。公園など人間が意図的に植えた植物もたくさんある中、街中にりすが大繁殖するのもうなずけます。ヒトの手が入った中でも、うまいこと生態系というのは機能していくのかなあ。
「生態系を保つ」という言葉は、人間のエゴのような気もします。生態系というのは水の流れのようなものがあるのだと思います。向かうべきところがある進化ではなく、その結果に立つ進化があるのでしょう。ただ、ヒトの力があまりに大きいから、私たちとしては「保つ」の努力が、ちょうどよいブレーキになっていくのかもしれません。
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