もうクマゼミがいる

生き物

 先週か先々週くらいからセミが鳴き出したなあと思っていたのですが、実悠と公園でキャッチボールをしたあとの帰り道、道端にセミがいるのを発見。実悠が「クマゼミだ」と。

 私が子どもの頃は、関東にはクマゼミなんていなかった記憶なのですが、暑さが増してきたせいで、どうも北上してきているようですね。大人になってからはクマゼミの「シャーシャー」ととてつもなくでかい音量で鳴く声も聞くようになりました。

 それでも7月上旬〜中旬に見かけるなんて。しかも地べたにいるということは、もう弱ってきているところ。いや、おそろしいことです。

 私の感覚ですが、公園に行かなければセミが出ているかどうかは「鳴き声」だけで判断します。多くの人がそうでしょう。最初は「ジージー」鳴くアブラゼミから始まります。それから夏休みに入ると「ミーンミンミンミンミンミー」と鳴くミンミンゼミと、クマゼミ。そしてお盆をすぎた頃「ツクツクホー」と鳴きながら盛り上がっていき最期には「ウィーーー」と断末魔のように鳴くツクツクボウシ。夕方には「カナカナカナカナ」と鳴くひぐらしの声が聞こえてくると、夏の終わりに向かっているような物悲しい風情を感じたりします。

 実は鳴き声ではあまり分かりませんが、アブラゼミよりも早く出てくるのは、木の幹や枝の色(特に桜の木)に同化していてしかも小さくて見えないニイニイゼミがいます。アブラゼミの「ジージー」をもう少し小さくしたような「シュイーン」みたいな感じ。ニイニイゼミを見ると「夏が来たな〜」と感じます。

 実悠の今年の夏にやりたいことは「セミ全種類捕獲」だそうで、早くもクマゼミをゲットしたのでありました。実悠いわく、クマゼミの手にはカブトムシのような「返し」がついているのだそうで、持ったり体につけたりすると痛いのだそうです。

 地べたにいたので、もう弱っていたのだと思いますが、記念写真を撮ったあとは、木の幹につけてあげていました。・・・が、実悠が離れていった瞬間、カラスがさ〜っと飛んできました。「あっ!カラス!!」と私が叫び、実悠がセミを救出に行こうとしたときにはもう口にくわえていました。あっという間に持っていかれてしまいました。すごいですね。ちゃんと見ているのだなあと感心しました。

 ちなみにこの記事を書いている今は、外からニイニイゼミの鳴き声が聞こえてきています。

 

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