日経平均株価が4,451.28円も下げたということで、ブラックマンデーをはるかに上回る大暴落を起こしました。日本の企業の成績がある日とつぜん急に悪くなったわけではないんですけれど、株ってこういうことが起きるんですよね。それにしても、びっくりです。
サーキットブレーカーが発動したのも久しぶりに見ました。というか、リーマンショックのときとか東日本大震災のときは、そもそも日経平均株価そのものが低かったのもあって、「1,000円の変動」くらいがサーキットブレーカー発動だろうというのが私の印象でした。ですから、昨日の2,000円以上の値下げのときに「あれ?サーキットブレーカー発動されなかったの?」と思ったほどです。
日銀の利上げと米の長期金利利下げがマッチしてしまったことによる円高ドル安に思いっきりふれてしまったことが1番の要因なのかなと思いますが、それにしても日本株がここまで大暴落したのは正直驚きです。
新NISAを始めた個人投資家は、本当に売ってしまったんでしょうか。だとしたら、NISAを推しまくっていた政府の責任も大きいなと思います。投資は余剰資産でやるもの。NISAは積立て型で長期投資目的であるといったことは、当たり前のように聞こえても、やっぱり多少の投資経験がないとわからないかもしれません。ただ、働いている人は、いちいち自動で積み立てて放ったらかしているNISA口座をわざわざストップしたり売ったりしていないんじゃないかなあと思うんですが。リタイヤ勢は心配です。市場を眺める時間的余裕がある人が心配。株価で一喜一憂する時間って、人生の無駄だと思います。「時は金なり」という言葉をよくよく思い返すとよいです。資産の増減にどきどきする時間は、とてもつまらない時間です。そういう人は、投資には向かない人。
そもそもNISAの人は、大体オルカンとかですよね。だったらなおのこと、気にしなくていいと思います。今、積立て額を減らすのもよい策ではありません。だって、株価(指数)が安い(低い)ころに買って、高くなったときに売るのが儲けなんでしょう?今は価格が下がっているから、積立額を減らすということは、利益がその分減るということにつながるんですね。そういう思考の場合は、株価が高くなったときに積立額を上げる行動に出てしまうということです。
私は投資のプロでもなんでもないから、これはただの独り言なんですけれど、でも投資の初心者の方がもしパニックになっているなら、
- そもそも余剰資産でない資産で投資していたなら、見直しを
- コツコツ積み立てのつもりのNISAなら、放っておこう
- どうしてもという人は、もっと資産の分散を検討しよう
ということだけは伝えておきます。
外国人投資家が、割安な日本株を買いまくっていたから日経平均株価が上昇していて、急速な円高に触れたからポジションを調整(利確)して大幅に下げたのかな〜と先週までは思っていたんですけれど、それにしてはあまりに暴落がパニックレベルだったので、これは個人投資家が大変なことになっているのかもと思い直しているところが今です。
この後、値ごろ感からの急反発があるかもしれませんが、そのあとは個人投資家の最後の「安堵売り」と退場があって、もう一段下げるかもしれませんね。お盆の時期に入るというのもまた危険なにおいがします。レバレッジを効かせた商品に手をつけている投資初心者がいたら、ほんとおすすめしない。今は絶対買うのも売るのもしない方がいいでしょう。余計なお世話だけど。
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