フレンチレストランデート

日記

 妻と休みの日が一致しました。子どもは学校。こういう日が年に1回か2回あるんです。こういうときはデートのチャンスなんですね。

 お互いに疲れ果てているっていうこともありますし、あまり人の多いところへ出かけるのが好きでないというのもありますし、万が一子どもの具体が悪くなって学校から連絡が来るかもというと遠出するわけにもいかないというのもあります。

 というわけで(というわけでという表現、私よくしますね)、近所のフレンチレストランに行くことにしました。近所には2つフレンチレストランがあります。そのうち1つは、以前ミシュランの1つ星をもらっていた有名なお店です。シェフがお亡くなりになり、今はお弟子さんが引き継いでいます。今年はそちらのレストランを予約しました。

 近所なので、午前中おたがいに家のことをやって、徒歩で向かいました。

 昼ですが、フルコースでお願いしました。といっても一人9,000円程度でバカ高いなんてことはありません。

 アミューズ。シューの間に豚肉のテリーヌのようなものがはさまっているもの。鹿肉のユッケのようなものの上にシャインマスカットの輪切りがのったタルト。すごく小さくても、どちらも味が凝縮されています。鹿肉は全くクセがなく、シャインマスカットのほんのりした甘味と酸味が、絶妙なマッチ。

 フォアグラフラン。フォアグラを一度裏漉しして、茶碗蒸しのように蒸したもの。その上にボルチーニ茸ののったソースがかかっています。フォアグラとボルチーニ茸って高相性ですよね。いや、感動しかない。

 飲み物は、ダークチェリーの入ったノンアルコールのスパークリング。ダークチェリーは種がとられているので、後の料理と一緒に味わいました。焼きたてのフランスパンは、オリーブオイルと一緒に。

 モン・サン・ミシェルのムール貝のスープです。モン・サン・ミシェルは観光地なので、果たしてそこのムール貝が美味しいのかどうかは正直分かりません。ただ、このサフラン風味でパエリアを彷彿させたスープ、ただただ美味しい。一つひとつは量が少ないんですけれど、一品一品の味がとても素材の味を凝縮しているので、多分一つひとつの量が多いと飽きてしまうのだと思います。懐石料理と同じように目で見て楽しむものでもありますし、量的にも適量というものがあるのだと思います。

 ヒラメなんです。パン粉とパルミジャーノレッジャーノが焼き込まれたポワレ ヴィエノワーズ。チーズは気をつけないと主張が強すぎてしまいますが、そんなことをど素人が心配する必要がないんです、完璧です。柔らかくて、口の中が幸せ。

 メインディッシュは、「北海道十勝ハーブ牛サーロイン赤ワインソース」「フランス ブルターニュ産鴨胸肉 マスタードソース」「北海道蝦夷鹿のポワレ すもものソース」「ニュージーランド産仔羊 にんにいくのソース」の中から選ぶスタイルです。妻が蝦夷鹿を選んだので、私は仔羊を選びました。牛サーロインは美味しいでしょうが、今でなくても食べられるなと思ったということ。いやでも鴨の胸肉も食べてみたかったな。

 仔羊、給仕の方が見ていない好きに、骨を持ってがぶりついたのは内緒。(別にOKなんですけれど)

 デザートはスフレでした。アールグレイのアイスもついていて、もう砂糖のかたまりのようなものでしたが、いいんです、今日は。幸せすぎる。

 食後のコーヒーは、おかわりまでいただいてしまいました。シェフがちゃんと挨拶に出てきてくれるのも、シェ・ナカの頃からの方針ですね。

 夏明けから今日までがんばってきてよかった〜、と実感できる幸せな時間になりました!

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