わが子の運動会

日記

 今日は、我が子の運動会。

 私は子どもの頃、特別に運動に優れていたわけではなかった、というか中の下くらいだったと思います。体が小さかったので、能力が問われる昭和の体育ではいまいちだったという感じでしょうか。

 でも思い返してみれば、運動がきらいだったわけではなく、毎日のように外遊びしていましたし、家に帰ったら公園で異学年で野球やらサッカーもやっていました。「運動苦手だった」という記憶は、兄や妹のような運動神経のよい兄弟との比較や、昭和(そのときは平成でしたが)の体育で植え付けられた印象からきているのかもしれません。そうなると、いよいよ運動会という行事のあり方が問われてきます。

 実悠は、今年応援団長になりました。びっくりです。鳶から鷹が生まれてくるというのも驚きですけれど、実悠って「おっとり」「のんびり」「ほんわか」なリラックマなんですけれど、応援団長というものへのギャップに驚いてしまいます。でも、「人のことをいつも肯定的にみる」という性格は、魁!!男塾のような昭和の応援団ではなく、本当に「誰よりも率先して人を応援する」という仕事にぴったりだなとも思います。派手だとか、俺かっこいいだとかじゃない、「応援をする人」への憧れからなった応援団団長なら、私の価値観としては本当にあっぱれだと感じています。素晴らしいよ、実悠。そして、それを認めてくれる学校であること、友達であることが何よりの感謝です。

 優律実はというと、兄とは真逆をいくとも言えるような勝ち気で、運動神経もバリバリといった感じ。今年もリレーの選手でとてつもない走りを見せてくれるのでしょうか。とはいえ、今年、優律実が一番楽しみにしているのは演技なんですね。エイサーをやるんですけれど、家で空いたおかしの缶とバチみたいのをもって、アレクサにお願いして音楽かけてもらったりしながらまあ踊りまくっていましたよ。

 中学年と高学年のプログラムに我が子が出場するので、半日の中で次から次に登場場面があって、忙しかったです。しかし、職員数がいるってほんとにすばらしい。切れ間なくどんどん進行していって、そして指導も行き届いていて、ほんとすばらしい。私の勤める職場は、チームとしての職員集団はすばらしいけれど、それでもやはり数が足りなくて、手が回らないところがあるのが現状。わが子の通う小学校の先生たちのチーム力はまあ分かりませんが、もちろんそれを否定するつもりは全くありませんが、なお職員数でのカバー力が羨ましくなってしまいます。

 校庭が広いというのもありますが、わが子の通う小学校は、ほとんどの保護者がまあよく場所を譲り合います。保護者証の色を見て「どうぞどうぞ」と。徒競走で我が子の出番が終わって、後ろに下がろうとしたら、後ろの人が「私たちはまだ次のプログラムだから、大丈夫。見ていって!」なんて声かけてくれるくらい。前の人はかがんでくれるし。PTAの人が前で積極的に「次は何年生と何年生です。前をゆずってくださいね〜!」と笑顔で声かけてくれるし。ほんと、北風と太陽の寓話を思い出します。

 おかげで、最後まで気持ちよく参観することができました。残念ながら実悠は優勝旗を手にできませんでしたが、なんだかとても誇らしげでした。ちなみに相手の組の団長は同じ保育園出身の幼馴染。二人がさいごにそれぞれの組に語った言葉がまたとてもよかったです。

 一生の思い出になりますように。

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