昔は自分も若かったというのもあるでしょうが、それだけではなく、結構いろいろなところが「学校教育で、子どもたちに教えたいため」という理由で、無償で取材を受けてくれる方がたくさんいらっしゃいました。
相手はプロの方なのですから、本来はギャラが発生しなくちゃおかしいんですけれど、なかなか学校で出せるお金がないんですよね。困ったもの。
というお金の話を抜きにしてもですね、最近はこちらからの取材のアポ取りがかなり難しくなってきたと感じています。理由や今の時代のあり方について2点ほど。
一つは、企業CSRなども進んできて、企業側が「こういう講座開きます。どうぞ」というものを提供するようになってきたということ。企業としても、それを経由することで予算もつくし、人も動かせるので、基本はそこからしか受けられない感じになります。総合的な学習の時間も、こういうもので「体験」をするようなパッケージが多く見受けられるようになりました。
もう一つは、高校生や学生の探求的な活動が進んできたということかと想像します。最近は小学校にも直撃取材申し込みというか(いや、一応電話とかではあるけれど)、「こういうテーマで卒論書きたくて、〜について教えてほしい」みたいなのが結構くるんです。
目につく課題が偏るってのもあると思うんですけれど、取材を受ける側としては、同じような取材依頼が次々に来るものだから、「もう事前にQ&AをHPに載せておいたからそっちを参照して。」とか「取材依頼は1ヶ月以上前に申し込んで。審査してから受けるかどうか決めるから。」といった対応に変わってきているようです。
まさか教員がこたつ記事ならぬこたつ教材を作るわけにも・・・と思いますし、社会との接点をつくって学ばせていきたい子どもたちにもこたつ調べさせるわけにもいかないので、どうにかよい方法を考えていきたいところで悩ましいです。
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