私の愛してやまない実悠も、早いものでもうすぐ小学校卒業です。入院のスケジュールからして、残念ながら卒業式に私は参列することができません。ただ、実悠の人生はまだまだ長いですから、私が病気を再発しないようにしっかり治療をがんばり、成長を見守っていきたいと思います。
今日は、「卒業を祝う会」というものがあり、それに出席してきました。感染症予防からして、小学校のような場所は「できれば避けて・・・」とドクターに言われていたのですが、ご配慮いただきまして、発表の時間に一番後ろから見させていただきました。
学校によって、「巣立ちの会」「感謝の会」など呼称はいろいろあります。まあ、たいていは成長の節目として、成長を支えてくれた人に感謝を伝える会を催すのですが、我が子の通う学校の会は「卒業を祝う会」なんです。誰が誰を祝う会なのだろう。自分たちで祝うのか、「祝って」と招待しているのか。仕事柄、くだらないことが気になってしまいました。(文句とかは全くないですよ!)
発表は、本当にアラカルトでして、自分のやりたいことをやりたいように、好きにチームを組んで発表したようでした。そんなことを学年でできてしまうのだから、すごいことです。息子は本当に学年の友達に恵まれたなといつも思います。
実悠は、3人の女の子が英語でアナ雪の「Let it go」を歌うのを、ピアノで伴奏していました。どうしてそれをやろうと思ったのかは、謎なんですけれど、どうしてピアノを習っていないのにあんなにも両手でじゃんじゃか弾けるのかはもっと謎です。
実悠はちっちゃい頃から本当に音感がよいのです。ピアノはずっと習わせたかったのですが、通わせるのにちょうどよいところをなかなか見つけられなかったり、本人からも「習うのはちょっと・・・」と断られていたりして、結局楽器など何も習わせていません。好きな曲だけを、とことん練習して弾いてしまうというスタイルで、これまでに運動会の「ゴーゴーゴー」、卒業式の「明日へつなぐもの」、コンサートの「鎌倉殿の13人」と練習してきました。運動会と5年生のときの卒業式は、もちろんオーディションには合格しなかったそうですが、6年生でコンサートではピアノを担当したそうです。(こちらは病気ではなく、私の職場の音楽コンサートと日程が重なってしまったので参加できなかったのです)
なんだかずっと毎日ヘッドホンをしながら電子ピアノでじゃんじゃか練習しているなとは思っていましたが、なんとまあ。あとで聞いたら「YouTubeで原曲の音程に合っている、ピアノの鍵盤が出ている動画と、楽譜が見えている動画の2つを見ながら練習した」のだそうです。ドヒャー。そして発表の尺の都合でカットした部分はちゃんと自分でアレンジしたそうで、楽譜上弾くのが難しかったところも自分でアレンジしたんだそうです。どうしてそんなことができるのか、ただただすごいとしか言いようがない。親としては、こういう才能を放っておくのはもったいないという思いをもってしまうのですが、これまでの実悠の生き方を尊重するならば「好きなことを好きなように」なんですね。
穏やかで優しくて、リラックマのような実悠ですが、ここ最近はすらっと縦に伸びてきて、そしてたくましくなったなと感じることもたくさんあります。周りの人にも恵まれて、幸せいっぱいに育ってきました。卒業式には出られませんが、しっかりと、息子の成長した姿を目にやきつけました。
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