今日は待ちに待った一時帰宅です。なんだか朝からそわそわします。
週末だけなのですが、退院と入院の手続きがいるようです。「入院のしおり」には、一時帰宅は病院宿泊料金とりますって書いてあったような記憶ですが、退院するということは土日は料金が発生しないということなのでしょう。荷物をまとめて全部持って帰って、また週明けに全部持ってこなくてはいけないのは大変です。同じ病室になるとは限らないということなのでしょう。無菌治療室は数部屋しかないので、まあ同じ部屋になると予想します。
今日、職場に行く予定にしているので、体力をとっておくため午前中の運動はやめました。片付けはおおむね昨日のうちにやってありましたが、残っているもののこととか、少しでも早く抗がん剤治療が始められたらという思いもあって、病室待機です。
いつも通り、11時すぎから抗がん剤治療がはじまりました。特に問題なく、昼食をはさんで13時半ごろ終了。看護師さんから次回入院の書類などを受け取り、忘れ物チェックを受け、点滴ルートを外してもらい14時すぎ。1階で退院手続きというより次回入院の手続きをすることになっていて、それをしてからお薬窓口で院内処方の薬(週末分)を受け取り、やっと病院をあとにすることができました。
15時には自宅に着きたかったので、バスの時刻も調べていました。あとちょっとしかない!けれど、今日職場に行きたいのは、異動される職員の方に会えるさいごのチャンスかもしれないのでご挨拶できたらしたいという理由もあり、お渡しできる品をバス停に着くまでの間に急いで購入するのでありました。これも、午前中にいろいろ悩んで決めておいてよかった。お手紙は昨日までに用意しておきました。
どうにか15時ごろ帰宅。実悠が迎えてくれました。塾の勉強をしていたかと思うと、「じゃあ、行ってきまーす。」と塾へ行ってしまいました。私はスーツケースの中身を全部出し、異動される方への手土産を入れて職場へ。
職場に着いたのは16時半ごろ。定時ギリギリ前という感じ。でも、異動される多くの方にお会いすることができて、ご挨拶することができました。本当によかった!どの方もとてもよくしてくださった方で、寂しい限りですが、新天地での活躍を心から祈っています。こんな自分が言うのも変ですが、いや、今こんな境遇の私だからこそ言えるのかもしれませんが、「お体を大事にしてください。」ということもお伝えしました。
さて、今日職場に向かったもう一つの理由。それは年度末年度はじめの作業について、情報部の先生と一緒に確認をすることでした。しっかりされている方で、作業予定に漏れはなさそう、さすが。でも、大事な作業なので、一人で粛々と進めるのは重労働というだけでなく、責任として重くて不安になることもあるのです。「このドキュメントをちょっと手直しして使うといいよ。」「特に初日にこれだけはやってあげるとみんなが助かるよ」「これは、情報部で一人で作業すると大変なことになっちゃうから、端末用意して学年の先生に手の空いている時間に作業してもらうようにしよう」など、確認することができました。私にできることがないのが申し訳ないのですが、少しでも不安の解消に役立っていたら幸いです。
そうこうしているうちに、家族と約束した時間が迫ってきました。学年の先生とゆっくり話す時間があまり取れなかったことが心残り。でも、クラスの子たちで作ってくれたという千羽鶴を受け取り、花束までくださって、学年の先生と写真を撮ってもらったり、先生方に見送られながら校長先生に自宅まで送っていただいたりして、なんだか自分が異動する人みたいでした。こんなにも自分のことを大事にしてくださる職場に、感謝の思いでいっぱいです。
さあ!家族タイム!金土日と3回ある夕食のために、病院では食べられないようなものを食べるリクエストをおくさんが聞いてくれていまして、今晩はすき焼きです!さねちゃんの中学に向けての話をしたり、ゆりちゃんとベタベタいちゃいちゃしたり、ああ、やっぱり動いて触れられる家族っていいなあ!日々送ってくれる写真も嬉しいけれど、この幸せ感は格別。
結構慌ただしかった1日でしたが、指折り数えて待っていた一時帰宅は、確かにがんばって治療してきた分のごほうびになりました。千羽鶴って作ったり見たりしたことはあるけれど、自分がもらう側になることがあるなんてびっくり。うちの子たちは初めてみたようで、もう「すごいすごい!」と大感激でした。小さな折り紙で折られた鶴ですが、千羽鶴はとっても「重かった」です。この重みが、子どもたちの想いの重みなのだと、心に響きました。もうすでに飽き飽きしている入院生活で、まだまだ先が長いですが、治療をがんばり、再会したいです。
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