連日、非常に多くの方が1年前の記事「UNiDAYS認証はこれでいけ」にアクセスしてくださっています。Appleの新学期キャンペーンがもう間も無く終わってしまうというのに、これだけアクセスがあるということは、本当にうまく認証できずに困っている方がたくさんいらっしゃるということです。日本Appleは、ちょっとこの問題に真剣に取り組んでもらいたいです。
実は、昨年認証された私のアカウント、「教師ステータスの期限切れ」という表示が出て、認証取り下げになってしまいました。いろいろ問い合わせても相変わらずカタコト日本語の定型文ばっかりよこして、実際のところが闇であることに変わりはありません。
みなさんも残り少ない期日中にどうにか認証できることを祈りつつ、今年の私 vs UNiDAYSから得た可能性をお話してまいります。結論だけ先に申し上げておくと、今年はメール登録ゴリ押しでは無理で、源泉徴収票アップでうまくいきました。
メール認証がすんなりいくケース
奮闘されていない方は、この記事にたどりつかないと思うので、このケースは読者にはほとんどあてはまらないと思いますが。教育機関専用のドメインであるacドメインあるいはedドメインが、職員個人に割り当てられている場合、すんなり認証されます。大学は通常acドメインがあり、学生にもメールアドレスが付与されています。edドメインは世界的にみれば教育機関では一般的で、教育機関でしか取得できないドメインであるからこそ、すんなり認証できるわけです。
私が勤めている横浜市では、acもedもありません。横浜市全体としてlgドメインのメールアドレスが付与されています。lgドメインは地方公共団体・地方公務員に付与できるドメインです。なので、まあUNiDAYSが認証しないのも無理はないのであります。教員なのか、普通の役所勤めの公務員なのか区別ができませんから。

私のケースのように、「昨年まで認証されていたのに、今年は認証されない」という場合があります。そうなると、メール認証は絶望的です。私は1ヶ月奮闘しましたが、ワンタイムパスコード以外送られてきません。おまけに「教師ステータスを確認するため」「未処理のチケットがあり、サポートから連絡がくるのを待って」というメッセージが表示されるからなおタチが悪いです。1ヶ月待ってもダメでした。ちなみに、GIGAで付与されたgoogleアカウントのメールアドレスでは、すぐに「そのアドレスでは教師ステータスを確認できないから無理」という返信がきました。
とにかく気をつけてください。うらで作業しているような思わせぶりの表現があっても、数日経っても認証リンクつきメールが届かない場合はあきらめた方がよいです。
メールした方が早い
UNiDAYSのwebページからは、どういうわけかなかなかに見つけにくいのですが、サポートスタッフに直接メールできるアドレスがあります。こちらに、事情を伝える手があります。
私のwebサイトを日頃見てくださっている方はご存知の通り、私は現在、急性白血病の治療中でして、ほとんど職場にいくことができません。所属機関のメールは、職場でしか確認ができなくて、すごく困っていました。そこで、Appleアカウントに使用しているプライベートのメールアドレスから、職場のメールアドレスに認証リンクつきメールが届かない旨をメールしました。
すると、「職場のアドレスとプライベートのアドレスを一つのアカウントに統合することができます」という案内がきました。「ではお願いします」とメールすると、「所属機関のメールからメールしてくれたら統合できます」と返事がきました。まあそりゃそうか。どうにか一時退院の週末に職場からメールしました。
そして届いたのが「アカウント統合に成功しました。プライベートのメールアドレスからアカウントにログインしてください」というメッセージ。これでめでたしめでたし。
と思いきや、アカウントにログインしてみると、「未処理のチケットがあります」のまま。結局lgドメインの認証はちっとも進んでいない様子。
「職場のメールからメールしたのだから、教師ステータスが確認できているはず。ステータス更新を急いでくれ」と再度メール。
ところがどっこい「教師ステータスを確認するには、書類のアップロードが必要」というメールと、「このメールアドレス(どっち?)では認証できない」というメールの2通が届く始末。英文で経過を送ってみても、またやりとり完全無視の定型文返し。こうなると、もはや書類アップロードしか打つ手がなさそう。
源泉徴収票

書類として必要なものは、身分証明書というよりは、「学校に所属している証明」なんです。マイナンバーカードとか健康保険証とかでは足りないし、教員免許だけでも足りない様子。
日本の公立学校の教師は、学校に雇用されているのではなく自治体の教育委員会に雇用されているわけで、職員証は自治体から発行されているので「学校名」が記載されていません。これが弾かれてしまうのは昨年確認済みです。ちなみに、健康診断の結果などと合わせ技もやってみました。複数の書類を照合すれば所属していることが分かるはずだと。しかしそれもだめでした。
ネットでは辞令でいけたというものもありました。ただ、どうも多くのやりとりを見ていると「今、所属していることを確認できる証明」が必要なようで、多分辞令が認証された方は、その年に初任だったか異動されてきた方なのだと推測します。
つまり「名前」「学校名」「今年度在職している証明」が必須だということです。
この3つが入るものは、もはや源泉徴収票しかありません。いや、昨年の記事にも書きましたが、それこそ信用できるか分からない認証機関に、こちらの大切な情報をアップするということが非常に抵抗あります。ただ、この必須の部分以外は目隠ししてよいとのことなので、源泉徴収票を写真に撮り、収入や家族構成の部分などは矩形で塗りつぶし、メールに添付しました。
すると、認証画面に少し変化が。

さてさて、審査は通るのか通らないのか。・・・結果

めでたく、認証されました。書類アップからは1日で認証まで行きました。
非常にプライベートな書類をアップしたことは片腹痛いですが、1ヶ月の攻防もギリギリセーフでどうにか乗り切りました。
私の自治体の場合、源泉徴収票は切り取り線があるものの学校名が1枚の紙に入っていたために使うことができました。(横浜市の教職員であればこれでいけるはずです)必須項目は「名前」「学校名」「雇用確認(1年以内)」ということで、所得などは隠しましたが、自宅住所や生年月日は念の為隠さずにアップしました。
正直言って、いろいろ謎が多すぎるので、果たして源泉徴収票だけでうまくいったのか、それともメールしまくって「対応しなくちゃいけない相手」になったのがよかったのか、経緯を全て記した文章をChatGPTに英訳してもらいそれをメールしたのがよかったのか分かりません。ただおそらくこちらの熱意なんてちっとも気にしていない様子ですから、3つの必須項目の載った書類をアップできたことが解決につながったのだと思います。
みなさん、新学期応援キャンペーンは、残りあとわずかですが、この記事が参考になることを願っています。
UNiDAYSのせいなら、残された最後の手段
しっかり教職員・学割で購入できる資格があるのに、UNiDAYSのせいで認証が通らない場合、アップルの電話注文をためす方法と、Apple Storeの実店舗に行く方法が残されています。これらは、私自身が試していないので、情報提供にしかなりません。
電話注文はしたことがないので、どのように資格確認を行うのかが不明ですが、結局何かしらの書類提出は必要になると思います。ちなみに一般の購入は0120-993-993ですが、教育向けは0120-994-994なのでおまちがいなく。少なくともUNiDAYSより親身になって話は聞いてくれるはず。
直営店に行くというのは、地域によってかなりハードルが高いですね。しかも、行ってみて「それではダメ」となったときの悲しさったらありません。証明できそうな書類をこれでもかっていろいろ持っていくか、あるいはアップルサポートとか実店舗連絡先などに事前に電話確認をしておいた方が無難でしょう。私にクレームしないでくださいね。
コメント