今回の病室は4人部屋です。カーテンで仕切られているので、一応プライベートは確保されています。病棟内にトイレがありますが、無菌治療室には部屋にもトイレがあります。洗面台もあります。そういったところは共同スペースです。
カーテンで仕切られているとはいえ、部屋という空間は共同なわけで、多少のルールがありますし、ルールにないことでもマナーというかお互いに気を遣う部分はあると思います。
ルールとして、ひとつは「灯り」です。自分が起きたからって部屋全体を明るくしてしまうわけにはいきませんし、寝たいからって勝手に消灯するわけにもいきません。起床(点灯)は6時、消灯は21時と決まっています。看護師さんがやってくれます。
もう一つは「音」です。それぞれ床頭台にテレビが設置されていますが、4人がそれぞれ音を出して観ていたら大変なことになってしまいます。ですから、音が出るものについてはイヤホンをするきまりになっています。病室内での通話も禁止されています。
でも、まあいろいろうまくいかないこともあるんです。気になり出したら、多分生活できないと思います。きまりはあってもテレビの音出しっぱなしの方もいますし、着信音が鳴り響いたかと思うとそのまま通話する方もいます。トイレに行ってから手を洗わない方とか。
でもでも、私としては自衛手段をもつことの方がよいかなと思っています。そりゃすさまじい音量でテレビを観ていたりとか、1日中電話しているとか、プライベートな空間をのぞいてくるとかがあったら許容外でしょうが、上のようなことはいかようにもなります。
テレビとか動画の音は「生活音」として、家で誰かがテレビつけて何かを見ている横で自分のやりたいことやっているのと同じような気持ちでいればどうってことないですし、自分がイヤホンしていれば気になりません。通話は、その行為自体には正直なんとも思いません。ただ、相手を罵倒しているとかそういう語気が強い様子とかあったら嫌でしょうね。そんなことより、「その会話、聞こえてしまってますけれど、大丈夫?」とこっちが心配してしまいます。手を洗わない・・・は、やっぱちょっと嫌ですが、水道は自動水栓ですし、ドアノブとかトイレとかはペーパータオルでいつも消毒してきれいにしてから使っているので大丈夫。
同じ部屋の人が何をやっているか、ということよりは、むしろ自分の生活行動が迷惑になったり気に障ったりしていないかなということの方が気苦労です。お互い様とは言え、夜中にトイレに行けば物音が立ちますし、こうやって記事を書いているときの打鍵音だって気になっているかもしれません。あるいは、(今回の治療は副作用がほとんどないというのもあって)いつも元気そうにしているのが気に食わないって思っている可能性だってあるかもしれません。
きまりは守ってもらいたいという期待はないわけではないですが、正直そんなに期待してもいません。要求するつもりもありません。夜中に煌々と読書灯をつけていたとしても、アイマスクをすればよいですし、(仕方ないとして)おおいびきをかいていたとしても耳栓をすればいいのです。
穏やかな気持ちでいることが、何より大事だなと思うのであります。
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