ああ〜、とうとうやってきてしまった。なんだかんだで1ヶ月も退院期間があって、それはそれは幸せだったんですけれど、今日からまた入院です。
まず妻をお見送りして、次にゆりちゃんをお見送りして、そしてさねちゃんをお見送りして、家に独り。みんな笑顔で出ていって「がんばってね」「無理しちゃダメだよ」とか声をかけてくれて、涙が出そうでした。
今回はまたPICC(抹消挿入型中心静脈カテーテル)を入れるので、長袖は着ることができません。病室は空調がきいていますが、どうしても肌寒くなることがあるんです。なので、ポンチョのように羽織れるブランケットを持って行きました。
11時に入院手続き。お薬相談室というところで、入院前の持ち込み薬チェックなるものがあって、そこで今回も随分待ちました。病室に入れたときはちょうど昼食の時間でした。
今回は「個室スタートです」と主治医に言われていた通り、個室でした。多分、私より重篤な人がきたら前みたいに引越しになると思われます。今回の抗がん剤は骨髄抑制がおきるので(良い血球もなくなる)、できれば最後まで個室にいたいなあ。
初日は取っ替え引っ替え、看護師さんや主治医の先生や薬剤師さん、研修医さんが入ってきます。あれこれしているうちに、手術のお時間になりました。手術用の検査着に着替えて、自分の足で処置室へ向かいます。
中心静脈へカテーテルを入れるには、右腕からの方が良いそうです。今回も右腕でチャレンジすることになりました。
前回は、「途中で血栓があるのか、ちょっとうまく入っていかないので、もう一度チャレンジしてダメだったら左腕からやります」と言われたんです。怖かったなあ〜。内部のことだからどうなっちゃうんだかよく分かりませんでしたから。ちなみに前回は、ぐぐ〜っと麻酔注射だかワイヤーだかをやるときはメスで切られたかと思うような痛みがあったので、ドキドキします。前は生きるか死ぬかの瀬戸際で正直なところ何も考えられなかった分平気だったんですけれど、今元気な身としては緊張するんですよ。
エコーで血管の様子を何度も何度も確認して、経験豊富な先生が、若手の先生?に「ここかここから行けそう」など色々助言している様子。なかなか始まらないんですよ。作戦立てたり、物の準備をしたりしているみたい。
PICC挿入には、「同意書」にサインをします。麻酔をするから。麻酔は、時にアナフィラキシーショックを起こすみたいなんですよね。私は以前歯医者の麻酔で2回ほど動悸がしたことがあって、そういう意味でも緊張してしまうんです。
今回も、なかなか入っていかないようでして、何度もチャレンジし直していました。術部をずっと見ているのは恐怖ですから、目を背けていたこともあり、どういう手順なのかはよく分かりません。でも先生がたの話を聞いている感じだと、ワイヤーを通して通路が確認できたら、その後にカテーテルを入れていくと。「あ!いった!」のような声が聞こえて私も歓喜したんですけれど、「これからカテーテル入れますね」と言われてげっそり。
今回はなんと1時間もかかってしまいました。いやあ、大手術ですよ。大手術の定義に明確なものはないんだそうですけれど、45分以上かかったし、もう私にとってみれば大手術です。
患部をガーゼでぐるぐる巻きにしました。しばらくは血が滲んでくるようです。前回のような血小板がない状況でなくてもそうなるものなんですね。ちょっとした痛みはありますが、「みんぜん」にガーゼは取るとのことです。どうやら「眠前」のことのようです。前回は大変な感じになってそれが一番の憂鬱事項でしたから、今回はそうならないことを切に願います。
病室に戻り、「明日から抗がん剤始まるから今日はもう何もない」と思っていたら、生食と電解質の24時間点滴はやるとのことで、しっかり2本接続されてしまい、不自由生活が始まってしまいました。
明日から3日間、ダウノマイシン投薬。明日から5日間シタラビン投薬です。何事もありませんように!
ちなみになんですけれど、「カテーテル導入」は、手術ではないんだそうです。やられたこと(やってもらったこと)は感覚としてどう考えても手術なんですけれど、保険会社の「手術見舞金」の対象にはならないのです〜。
ちなみにちなみに、PICC導入したときに「パワーピックって〜でしたっけ?」みたいな会話が聞こえてきたので、病室に戻って「パワーPICC」で調べてみました。「高圧注入に耐えられるように設計されたカテーテル」という意味だそうです。なるほど。強そうな名前だなと思いましたし、耐久性があるにこしたことないと思いましたけど、高圧注入はして欲しくないです。
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