ものすごく落ち込んだ

闘病生活

 はじめに、理屈としては仕方のないことなんだと、決して誰かを責めたい気持ちの吐露ではないことを表明しておきます。

辞令が出た

 先日、勤務校の校長先生が電話をくださり、私の休職にかかる健康審査会の結果、辞令が出たことを教えていただきました。

 辞令は、「8月31日までの休職」とのことでした。

 事前に校長先生からも「あまり長期では申請が下りることはなくって、短い期間になることが多くて、また申請をしてもらうことになるかも」とはお話をいただいていたのですが、まさか3ヶ月しか休職が認められないという結果に、すごく驚きました。

健康審査会とは

 横浜市教職員健康審査会は、横浜市一般職職員の分限に関する条例に則り、教職員が休職、休職期間の延長及び復職をする場合等において、当該職員の健康状態を審査するために設置されているものです。

 健康審査会にも2種類ありまして、精神疾患以外の疾病に関することを所掌する第一健康審査会と、精神疾患に関することを所掌する第二健康審査会とがあり、私は白血病なので第一健康審査会で審査していただく身となります。

専門的な判断がつく方による審査

 医師による診断書には、かなり事細かな内容を記する項目がありました。それを見て内容が分かるのですから、審査委員は医師なのだと思います。学校の健康診断に学校医さんがきてくれるのと同じように、医師にお願いをしているのだと。よもや公務員あるあるの、「どの部署に配属されても仕事できる」というやつではないと思っていました。

 これが余計に私に精神ダメージとなったのです。

 専門医が見て、現在治療中の白血病でも、9月1日からは復職できると判断をしたということになるのではないかと。主治医からは「最低1年は休んでもらいます」とお話がありましたから、どんなに早くても来年度初めが復職のタイミングだと思っていたのです。それでも現時点での体力で自分を見つめると、令和8年4月1日から復職というのも、かなりしんどいと感じていたんです。

審査結果の意図はどうであれ、私はこう感じてしまった

 抗がん剤の影響でまた脱毛が始まり、体力もげっそりしているものの、メンタルはしっかり保っていると思っていたのですが、「ちょっとした体の変化にもすごく不安になる」「死に関わるような悪夢をよく見る」「周りの人の中から私の記憶が消えていく悲しさを感じる」というように、ちょっとしたことを過度にマイナス思考する傾向は出てしまっているのだと気づきます。

 専門の方から見て「8月31日まで休めば復職できる」と判断されたのだとしたら、私はズル休みをしようとしていると思われたのかなとか、「この給料泥棒め!」と思われたのかなとか、「人手不足なんだから1日も早く戦場復帰せよ」という命令なのかなとか、やんわり退職勧告なのかなとか、どうしようもない思考に陥ってしまいました。

労務課健康相談室に相談した

 不服申し立てとか、そういうことではないんです。ちょっとあまりに不安になってしまったもので、教職員労務課が設置している健康相談室に電話をしました。以前に校長先生から、私の担当の方のお名前と連絡先を教えていただいていました。

 お話をうかがうと、やはり健康審査会は外部の専門家で構成されるものだそうです。ただ、重篤ながんなどの場合でも、ほとんどのケースでは「3ヶ月の休職」としているのだそうです。本当に珍しくて6ヶ月なのだそうです。病状と治療の方針は刻々と変わっていくのが普通で、3ヶ月したらまたその時点での病状を把握したいということのようです。

 私は「税金で給料支払っているから、本当に休職が妥当なのか」を審査する組織だと思っていましたが、そういう意味合いよりは、私たち教職員の健康状況をしっかり把握するための組織であるということが理解できました。

 医師の診断書は4月からぐぐぐっと値上がりしました。3ヶ月ごとに診断書を書いてもらうのは負担なのですが、致し方ありませんね。(ここだけはちょっと不満)

 7月にもう一度診断書を書いてもらい、8月の審査会にかけてもらいます。そこで「休職の申請は受理できない」となったらどうしようとすごく不安になったのですが、労務課の方に「いや、先生のご病気で絶対にそれはないですから、安心してください」と言っていただきました。

不安は徐々に募るのかもしれないけれど

 実際に9月から復職しなければならないとしたら、多分私は退職せざるを得ないと思います。

 復職訓練というのは、休職期間中に行うものだそうで、9月から復職するのであれば7月・8月と復職訓練をすると。私、その時まだ入院中なのです。

 また、感染症が流行しやすい学校という場所で勤務することも、到底できません。

 このまま順調に治療が進めば、8月中には入院治療が完了する予定です。そのあとは2年間の維持療法に移ります。服薬する薬もあります。寛解導入療法の時に使用したATRAと同様の機序であるビタミンA誘導体ということで、副作用も未知数です。ATRAの時は、毎日唇の皮が剥けたり、肌がカサカサしたりするなど色々ありました。(発熱や倦怠感は、どの薬からきたかわからない)少なくとも市販薬のような効いているか効いていないかピンとこない薬ではないので、生活に支障をきたすような副作用は覚悟しておかなければと思っています。

 維持療法中は2週間服薬して2ヶ月半休薬するというのを8サイクルする予定です。また、定期的に骨髄検査などの外来受診と検査があります。令和8年度から復職しても、これまで通りのような働き方はまだまだできないのではないかなと思っています。

 そして、再発リスクというものともずっと付き合っていかなければなりません。(私は高リスクAPL診断なので、再発リスクは高い予後不良群)

 私が職場にいるだけで、周りの先生に気を遣わせてしまうのもつらいのです。膨大な仕事量の教育現場で、私が2〜3人前の仕事をしなくっちゃいけないのに、1人前もままならないんじゃ困ります。

 でも、、もし逆の立場だったら、私それでもその人が職場にいてくれたらいいなって思います。その人の「やりたい」という気持ちを蔑ろにしないようにしつつ、一緒に楽しく仕事したいなって。

 だから、今日みたいに時としてクヨクヨする日もあるけれど、やっぱり周囲に感謝しながら前を向いて治療を頑張ろうと思います。

 いつも気にかけてくださる校長先生や、審査してくださった審査委員の方、相談に乗ってくれた労務課の方に感謝。そして定期的に職場の様子を伝えてくれたり頼ってくれたりする同僚の先生に感謝しています。支えてくれている親類家族は言うまでもありません。

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