高市さんのあの言葉は、「人のために全力で働けることへの喜び」の表れだったのだと思う。すごくうらやましい。
私は今、ライフバランスを保つので精一杯。
やっと、やっと退院できて、少しでも休息をとりたい。
ずっと休息とってたじゃないかって蔑む声が聞こえてきそうです。
私は今、私のことで精一杯。
その私に対して、働いてほしいと思う人と、働かないでほしいと思う人がいる。
私が悪いわけじゃないんだけど、でも両親には本当に心配をかけてしまった。
妻にも心身ともに苦労をかけてしまった。
子どもたちにも、いろいろ心配させたし、がまんも強いてきてしまった。
教育現場がもうどうにもならないブラックの極地まできてしまっていることは誰より知っているけれど、「元のように働く」ことが正解ではないことだけははっきりわかっている。
どんなに体調不良でも「これが通常」と言い聞かせて働いて、危うく命を落とすところだった1月。クラスの子や学年の先生、家族に声をかけてもらって、ぎりぎり救われた命。
今の今くらい、自分に「がんばったよね」って言ってやりたい。でもそれは許されなかった?
私のことをちゃんと見てくれていて、心配してくれていた人たちに対して、1日も早く元気になった姿は見せたい。でも「ほら、元気になったから、前と同じように働けるよ」と見せるのは絶対にちがうと思う。
近所の公園まで行って帰ってくるだけで膝が痛くなる。心臓のあたりが痛くなる。10分喧騒の中にいたらめまいがする。家で座って過ごすだけでも1日はもたない。
心筋がリカバリーして、貧血が治って、筋力もどってきたら、きっとまた前向きになっていけるだろう。それを祈るのみ。
再発リスクについて、主治医は決して「大丈夫」とか「あまり気にしなくていい」とか言わない。
これから、都度いろいろ説明をしなくちゃいけないこともあるはず。でもそのたびに「かわいそうがられようとしている」という蔑みの不安に怯えなくちゃいけないのだろう。
人に血液のがんのことに詳しくなってもらおうなんて、全く思っていない。
また、再発リスクがどうなんて、本人だってわからない。わからないからずっと不安なんだ。周りを不安にさせちゃうことも、もうしたくないのに。


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