借りていた最後の一冊に苦戦して、昼過ぎにすぐに行こうと思っていたのに夕方になってしまった。
学生時代は一冊読むのに1週間かかっていた。だいたいブルーバックスか岩波新書。一度に何冊も買うスタイルではなく、読み終えたら本屋に行くスタイル。
大学2年生か3年生くらいのときの講義で、毎週テーマが決まっていてひたすらディスカッションをするようなものがあった。講義の終わりに、次の週のテーマが伝えられる。だからその日の帰りに本屋に行って、テーマに合う本を見つけて買って読んでいた。この時は新書というよりハードカバーだったけれど。
さーっと読める内容でなかったこともあったけれど、学生時代までは1冊にじっくり取り組むというか、教科書を読むかのようにとにかく意識的にインプットをしていた。
思い返せばあの講義は、1週間に一度必ずアウトプットの機会があったからよかった。
もちろん大学時代にはPCもインターネットもあったけれど、今ほど情報社会というよりは情報化社会って感じで、まだそこまで調べ物には使っていなかった。たとえば今ディスカッションの機会があるんだったら、数冊は本を読んでおきたい。でも1週間でまだ知識がないようなテーマについて多面的に数冊も取り上げてインプットするのは無理がありすぎる。今はネットで概要を調べて、なんならおすすめの本とかまで調べてから読むこともできるよね。
でもディスカッションの時間があれば、その場で私がわかっていないことや、あるいは私が読んだ本とは全然ちがう主張の人の意見に出会うと、さらにそのテーマに関心が高まったりもするもの。大学って貴重だったなあ。
今日、最後の一冊で苦戦したのは、なんというかタイトル詐欺にあったような本だったのだけど、「ちがうな〜」って思っても、読み始めると途中で引けなくなっちゃうことがある。小説ではないんだけど、最後にどうにか落ち着くところがあるんじゃないかと思ってねばって読むのだ。
今日は6冊返して9冊借りて帰った。うち3冊は予約していた本。
少し天気が悪くなりそうだったから、多めに借りておいて2週間じっくり時間をかけようと思う。


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