渋ハロ文化終焉か

世情

BUSINESS INSIDERの記事を読んで。

若者世代は、渋ハロに限ったことではなく、上の世代が盛り上がっていた(いる)いろいろな文化を最初から「ダサい」と思っているのだ。

私はというと、「ハロウィーンなんて、もともと日本にない文化で、文化でもなんでもなくただ楽しみたいだけでしょ、バレンタインみたいなもん」「子どもを楽しませるはずの大人がなぜか仮装して浮かれちゃってダサい」というようにめちゃめちゃ古風なんですけれど、でも今のちょい上の大人世代からしてみればこういうことくらいでしか楽しみがなかったんだと思います。

一生懸命自分たちで楽しみを作り上げてきたってところや、意味なく群れて楽しむことで現実逃避をしてきたってところは、大事な生き方だったのだと思います。「禁止だよ!迷惑ハロウィーン」は、自分たちなりの自制のつもりでもあるのでしょう。

ただ、若者からしてみれば、「あんたたちが迷惑行為しながらどんちゃん騒ぎしてきたくせに、今の若者世代がさも迷惑行為をするかのように上から”禁止”とか言ってるのダサすぎる」という風に、自分たちに向けられたメッセージと受け止めて萎えている部分もあるでしょう。

今の若者は、記事にもあるように(この記事を書いたのは編集部インターンで、まさに当該世代なのだろう)、仲の良い特定少数でイベントを楽しむ傾向にある。大きなムーブメントはおこせないかもしれないし、フリーライドしかできないかもしれないけれど、「人に迷惑かけたり、人から監視されたりするような息苦しいことを避ける」力を身につけてきたのだ(こさせられた)。

もしかすると渋谷という場所も「若者のまち」から卒業する日が来るかもしれない。

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