先日、
にて、Apple Watchを機種変更したら、ワークアウトアプリで「サイクリング」を検知したよって話を書きました。
サイクルコンピューターで記録したものと、Watchのワークアウトアプリで記録したものを比較してみます。
サイコンとWatchのワークアウトアプリ比較
計測時間
サイコンにも「自動検知」機能がありますが、私は使っておらず、スタートとストップをボタンで押しています。乗るときにサイコンの電源を入れ、少し漕ぎ出してスピード&ケイデンスセンサーとパワーメーターがサイコンに検出されたらスタートボタンを押しています。GPS検出は1分くらいかかりますが、それを待つ時と待たない時があります。だいたいセンサー検出されたらスタートします。
Watchのワークアウト自動検知は、おそらく心拍数の変化からスタートとゴールを計算しているのだと思われます。なので、サイコンの記録よりもスタートが早く、ストップが遅いです。ワークアウト検出としてはかなり優秀だと言えます。
距離
必然的に、サイコン計測の距離が短く、ワークアウトアプリ検出は距離が長くなりそう。ですが、他の日には、ワークアウトアプリの方が距離が短く記録されたことがあったので、今一つよくわかりません。まあ、画像にあるそもそもの走行距離が短いので差が気になりそうなものですが、500m程度であれば、誤差の範囲とも言えるでしょう。
平均速度・平均心拍
こちらは、先の「心拍数が変化し始めたところから、落ち着くまで」をワークアウトとして検出しているという仮定が正しければ、平均速度は漕ぎ出しや降車から降りて少し歩いている時間が含まれるので、サイコンより遅くなるでしょう。これも長距離サイクリングでは誤差の範囲におさまるかも。平均心拍は言わずもがなですね。
アクティブカロリー
これは、ちょっと分かりません。実はパワーメーターが電池切れしていて、サイコンの方も距離と時間あたりからの推測値でしかないでしょうし。ワークアウトアプリは心拍の変化なども計算に入れているかもしれません。実走距離がもっと長い記録でないと、誤差の範囲なのかは判断つきません。この画像の記録だけを見ると、驚くほど一致しています。
何がだめなの?
iPhoneのフィットネスアプリ(Apple純正アプリの3色のリングのやつ)で管理するだけならば、さほど問題はなさそうに思います。しかしながら、Stravaなどの他のフィットネス管理アプリ側から見るととても残念なことが起きています。
それは、GPSのログが正確に渡されないということです。とても不思議です。フィットネスアプリのログに走行距離がほぼ正確に記録されているということは、WatchはGPSでワークアウト経路もしっかり記録しているということです。しかしながら、自動検知したもので「記録開始」を押した場合、それまでの経路は記録しないという仕様のようなのです。
つまり、Appleのフィットネスアプリからは、時間や走行距離がほぼ正確に記録されて見えても、ワークアウト経路だけは記録しておらず、したがってこのログをStravaなどに送ると「走行距離0m」として、全く運動していない記録になってしまうのです。
一応、iPhoneから「ヘルスケア」アプリの設定を見ましたが、特段変更できそうな部分はありませんでした。また、iPhoneからStravaアプリの設定を見ましたが、「ワークアウト経路」の書き込みや読み出しはONになっていました。「自動検知」ではなく、乗り始めからワークアウトアプリを開き、サイコンと同じように記録開始をすれば、おそらく記録がされると思われます。(今度試してみます)
結論
もともと、サイコンで記録し、Stravaなどサードパーティーアプリでフィットネス管理をしている人は、Watchの自動検知は利用しない方がよいです。
iPhoneのヘルスケアアプリで、Stravaなどをデータアクセスできるよう設定しておけば、「サイコン」→「Strava」→「ヘルスケア」→「フィットネス」と記録が流れていくので、トータルのヘルスケアは引き続きiPhoneに集約されます。
一方、Stravaなどを利用しておらず特にワークアウト経路のログをとっていない方は、ほったらかしで自動検知に任せておくのもよいと思います。ワークアウトを分析しなくて、日々の運動量のみを管理するのであれば、Watchにこんなに楽にお任せできるなんて、素晴らしいことです。
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