理念と方針

教育

 ポリシーとかモットーとかスローガンとか理念とか方針とか目的とか目標とかねらいとかめあてとか、、いろいろとありますが、使い分けをしていますか?

 私は、「モットー」はあまり使いません。また、学級経営の中で「スローガン」を作ることもあまりありません。ポリシーは、たまに使います。上には挙げていませんが、他に哲学というワードを用います。仕事の中では、ねらい、目的、目標、スローガン、方針という言葉は使います。

 先日、「みんなちがってみんないいけど」という記事を書きました。そこでは具体に触れませんでしたが、どのレイヤーで言葉を使うかによってもつ意味合いが変わってくるという話をしましたので、今回はそれら「なんとなく」で使っているかもしれない言葉を生成AIと一緒に見ていきましょう。(原文ママではなく、多少修正を加えています)

理念(Philosophy)

 組織の存在意義や根本的な信念を示します。すべての行動や判断の基盤となるものです。個人では一般的に言わないので、私は個人の場合は「哲学」を使います。モットーに置き換えられる場合もあるでしょう。

目的(Purpose)

 組織が存在する理由や、達成しようとしている具体的な結果。なぜその活動を行うのかという根本的な質問に答えます。

方針(Policy)

 理念に基づいて、組織がとるべき行動の指針やルールを定めたものです。具体的な行動規範や決定の基準を提供します。

目標(Goal)

 目的を達成するために設定される、具体的かつ測定可能な短期〜中期の成果です。通常、数値や期限を含みます。

ねらい(Aim)・めあて(Obcective)

 より具体的な行動や結果に焦点を当てた目標。目標を達成するための具体的なステップや期待される成果を示します。学校現場では、「本時目標」のようにかなり目先のものにも「目標」が使われるため、その場合は目標とめあては、同義になることが多いと思われます。ただ、一般的には目標に到達するためにより目先を見ていくためのものがめあてであると解釈しておくとよいでしょう。

モットー(Motto)

 理念や価値観を簡潔に表した言葉。励ましや方向性を示すために使われます。個人では「座右の銘」のように使います。

スローガン(Slogan)

 組織の目標やポリシーを一般公開するためのキャッチフレーズ。マーケティングやブランディングの文脈でよく使われます。モットーはラテン語を源としたイタリア語、スローガンはゲール語を源とした英語で、ほぼ同義で使われます。

 いかがでしょう。目的のもとに組織が生まれます。組織には、理念があります。その理念を展開していくために目標があり、目標設定に関わったり目標を達成したりするために方針があり、方針に基づいてねらいやめあてをつくっていくという構造です。内外に対して、理念や目標・方針を分かりやすく示すためにモットー・スローガンがあります。

 たとえば、理念や目標なくして、スローガンなどあるはずがないのですね。しかし、このような言葉の意味や構造を探っていくときに、漢字はとても役に立ちますね。漢字の持つ意味から、だいぶ推測することができます。

 他にも学校現場では「問題」か「課題」かのような議論もあります。一般的な意味合いの用語とは別の意味合いで共通認識されている場合もあります。職種によって、そういったことがあっても私は構わないかなと思いますが、その場合は、暗黙の共通認識では危険であり、きちんと定義を明文化し共有しなくてはなりませんね。

 

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