忙しいオーラを出しちゃいかんのか

教育

 とある職員研修の中で、「風通しのよい職員集団であるために」ということで、「忙しいオーラを出していて、情報共有がしづらかったのではないか」みたいな話が出ました。

 気を遣う繊細な先生ほど、忙しくしている同僚に声をかけづらいというのはあります。デリカシーのない人ほど、「今忙しいよね」という言葉を接頭語にいつでも声をかけてきます。

 私は、できる限り学年の先生が話しかけやすくなるといいなと思っています。だからこそ、子どもを帰してからの休憩休息時間は、ちゃんとコーヒーブレイクをすることが大事だと思っています。ここ最近の忙しさからしたら、正直なところ教室にでもこもって突っ伏していたいところですが、休日出勤していてもやらなくちゃいけないことが溜まっていってしまう状態ですから、休憩休息時間も職員室でひたすら仕事をするわけです。ただ、せめて学年の先生にはいつでも声かけやすいようにしたいと。

 最後のライフラインが「休憩休息時間」なんですよ。これが守られないと、あらゆることが破綻します。まちがいありません。心身の健康を正常に保つために保障された「人権」なんですよね。人権にはいろいろなことがありますが、こういった「基本的人権の尊重」に関して無頓着な人は本当にまずいと思います。

 風通しのよい職員集団であるためには、時間的なゆとりが絶対に必要です。くだらない話ができるかできないかも、それは時間的なゆとりが担保されてからのことです。本来であれば、情報共有の枠組みがきちんと業務時間内にあることが大事です。でも、それは現状不可能なので、せめて休憩休息の時間は、後輩の先生が少しでも働きやすいように、業務時間内に仕事がおさまっていくように自分の身の振る舞い方を気を付けるということ。これが私のモットーなんですよ。

 逆に言うと、若い先生はもっともっと「忙しいオーラ」出していいと思うんですよね。だって忙しいんだから。そして先輩は、その「忙しいオーラ」を出さなくてはいけない背景にもっと寄り添えるとよいですよね。さっと手伝ってあげるのもいいかもしれないけれど、それは後輩の思いに寄り添っていないかもしれない。私としては遠回りがあっても自分でじっくり時間をかけて悩んで、決断していったことが血肉になることがあると思うから、そういう思いでやっている後輩がいるなら、そこを尊重したいです。定時に帰りたい(夕方からはデートしたいとか、遊びたいとか、スポーツしたいとかなんでもあっていい)から、効率よく仕事を終えたいなら、先輩を頼ればいいんです。

 ま、先輩だろうが、後輩だろうが、「デリカシー」があるかないかが全てだと思いますけど。人の時間をいただくということに敬意を払えるかどうかなんですよ。そこに尽きると思います。

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