先輩に敬意を払っているか

教育

 昨日と逆の立場で考えてみると、先輩に敬意をはらうって、結構難しい考え方だなと感じました。

 私だったら、ですけれど、「その人が得意とする仕事に頼る」ことですかね。もちろん、時間をいただくということに対して、「できるだけ短時間で。でなければ、アポをとって。」という姿勢で臨みます。また、先輩に対してでも(これはもう私のキャリアステージがずいぶん上がってしまったからでしょうけれど)、その人のキャパを超えないところでという見計らいはします。

 自分が若い頃を考えると、先輩が早く帰ってくれた方が仕事しやすかったこともありました。自分のペースで自分の納得いくまで仕事ができたというのが一番ですかね。一方自分が若い頃に全く足りていなかったのは、「家庭のある先輩への敬意」です。仕事への熱量が低いという評価しかせずに、断罪していた気がします。自分が子育て世代になってみて初めてわかったことがたくさんあります。経験していないことへの想像力というのは、とても難しいですから、同じような経験をしてきた人はたくさんいるでしょうし、これからする人もたくさんいると思います。

 私は、「子持ち様」というワードが生まれている世情を憂いますが、それを免罪符にしたくはないという思いもありますし、でもそれはあくまでも自分自身にだけであって、子育て家庭の人は「子持ち様」を前面に出してまったく構わない社会であってほしいと心から思います。(そうなれないのは、開き直り野郎のせいじゃなくて、社会全体の問題だと思うから)

 また、子育て卒業世代に対しては、「体力不足様」を前面に出していただいてもいいと思います。これも経験していないとわからないと思いますが、さすがに私も45を超えてきて、昔のように時間無制限で働くのは体力的に厳しいようになってきています。「自分と同じように人も働けるわけではない」ということを、お互いにしっかりわかっていることが大事です。

 結局、諸悪の根源は、この「ムリゲー」なんですよ。給特法改正は、まさに「定額働かせ放題」を助長すると思います。自分の職場や自分の職場の同僚に対して、不満をもったり批判をしたりするつもりは一切ありません。それぞれの立場で、みんなが苦しんでいます。でも、願わくば「傷の舐め合い」だけはさけたい。慰労のことばも大事かもしれないけれど、上の組織に対して喧嘩上等の姿勢をもつことも大事な気がしますね。「人権無視」にだけは闘っていかなくてはいけないです。

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