決められた治療プロトコルを粛々と、と思っていたのですが、先日妻がふと「(分子学的寛解しているのに)まだ体に危険な抗がん剤治療をしていかなくちゃいけないことは、納得いかないんだ。」と話したのを聞いて、改めて「副作用 vs 再発リスク」について考えました。
たとえばワクチン接種。近年だとコロナワクチンを打って死んでしまったというニュースがありました。昔でいえばインフルエンザのワクチン接種は学校で行われていました。しかし10万分の1くらいの確率でショック死など重篤な副作用がおきてしまうということからだと思いますが、接種されなくなりました。
今回の入院中に使用している抗がん剤では、50%くらいの頻度で心電図異常を引き起こすと説明がありました。不整脈が起きて最悪の場合心停止すると。これだけ聞いたら、再発リスクより2分1の確率で起きる心電図異常を心配してしまっても不思議ではありません。ATOが血中の電解質バランスを崩すことが心電図異常につながるということですから、私は今カリウムの値が望ましい値を保てるように、塩化カリウム徐放錠を服用しています。また、ポータブル心電図をつけてずっとモニタリングしていますし、週2回ちゃんとした心電図検査を受けています。血液検査もしています。
要するに「管理下において気をつけて治療をしていれば、重篤な副作用は避けられる」ということを信じるってことです。
次の入院時は、また寛解導入療法のときに使用した心毒性のある抗がん剤を使用します。また、地固め療法最後の入院時には、マイロターグという遺伝子組み換えで作られた分子標的薬を使用します。分子標的薬というのはその名の通り、特定の分子を標的に攻撃してくれる薬なわけで、それを遺伝子組み換えで作ることができるというのは科学の進歩に驚きます。で、その分子標的なはずの薬でも、アナフィラキシーショックとか、重篤な肝障害のおそれがあるそうで。なんでだろと思いつつ恐怖します。
すでに骨髄液からのPCR検査で、APLの原因となるPML-RARA遺伝子は検出されなかったのですが、微小残存病変が絶対ないとは言い切れないので、それをとにかく0になるように根絶する治療をまだまだ続けていくんですね。
薬の副作用、正直言って、けっこうこわいです。また、現にいろいろ悩まされていたり、不安を募らせたりしています。(今回のATOでは低血圧が気になります)
改めて考えてみて、やはり「治療によって危険なことが起こる可能性もある」というのは事実です。でも、きちんと管理してもらった中で、とにかく早期治療をしていくことが、特に高リスクAPLである私にとっては一番なのですね。
がんばるしかありませんし、みんなでそれを納得して信じるしかありません。


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