家に帰るということ

闘病生活

今日で退院だから、また例によって遠足前日興奮して眠れない子のようだったのか、もうわかりませんが、3日間あまり寝ていません。大部屋ならではのいろいろがありまして、なかなか眠れないんですけれど、それだけではなくって薬の副作用とかもひょっとしたらあるのかもしれません。

抗がん剤の副作用は、日とともに変化していくんです。

抗がん剤を入れている日が一番つらくて、そこからその症状が少しずつ和らいでいく、そんなイメージをもたれているかもしれませんが、そうではありません。

今回の入院で使用したのは分子標的のものであったために、「よい細胞もろとも全部やっつける」というものではないので、副作用は少ないとは思います。

さて、明け方、私の入院しているエリアに巷で「コードブルー」と言われるような病院内隠語アナウンスがありました。

そのため、看護師さんは朝のバイタルチェックも薬のチェックも、ものすごく簡素になっていました。おそらくは、容体急変して心肺停止した患者さんがいらっしゃったんだと想像します。

8時には帰りの支度を整えてました。そこから2時間、ご主人の帰りを待つワンコのように、お利口に看護師さんを待ちました。

10時ごろ、無事に退院しました。

同じ病室の方は、2次発がんのようでした。2次発がんとは、最初のがんのときに使用した抗がん剤の影響で、3〜5年後くらいに新たながんを発症することです。私が最初の入院と3回目の入院で使用したような強力な殺細胞性抗がん剤の場合、「よい細胞もろともやっつける」ので、体へのダメージがあるのです。それだけ抗がん剤ってリスクのあるものなんです。

また、以前にも書きましたが、抗がん剤は種類によっていろいろな累積毒性があります。私が使用したのは心毒性のあるもの。心臓に負担がかかり、量が累積しすぎると心筋梗塞などで死に至ってしまうので、生涯で使用できる量に限りがあります。

その方は当初「再発」だと思っていたので、もうこれ以上同じ薬を使用できないから、「もう家に帰ることはない」とドクターに話していました。ですが幸いにもといってよいのか分かりませんが、異なる種類のがんであったため、主治医は「他の抗がん剤が使えます。また、5年前と違ってよい薬(多分分子標的だろう)ができているので、がんばりましょう。必ず帰りましょう!」とお話されていました。

私が退院する日に、亡くなる方もいらっしゃるわけで、その方は静かな帰宅となりますよね。

改めて「家に帰れる」ということ、家族と会えるということの喜びをかみしめました。

よくがんばってきています、私の体。

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