昨日は「急性白血病疑いの診断が出た瞬間、すでに救急車に乗っている状態のようなもの」であることをお伝えしました。
「治るか治らないか」ではなく「助かるか助からないか」で、一刻も早く初期治療を開始することが大事であるとお伝えしました。
急性白血病は急激に病状が進行し、死んでしまうおそれがあるにも関わらず、自覚症状としては「風邪」のようなものというのが、発見を遅らせて余計に死を近づけてしまう二重苦があります。
まち医者にかかりつけ医をもち、昨日かいたような自覚症状のときにちゃんと伝えることを伝えて血液検査をすることが、「予防」としてできる唯一の方法です。
ただ、風邪の諸症状のたびに「念の為」で血液検査をするというのは非現実的ですよね。そうなると、人によって得手不得手あると思いますが、問診で自分や家族が気付いた症状やその期間などを詳しく伝えることがいつも気をつけてやっていけることになりますね。医師が必要と判断したら、そんな大それたことしなくてもと思わず血液検査を受けるという心構えをもっておくというのが落としどころかもしれません。
急性白血病疑いがあれば、通常レベルの血液検査の結果で分かります。そうすれば血液内科のある病院へ紹介状を書いてもらえます。
あとは直ちに血液内科を受診し、骨髄検査をして、治療を開始してもらうこと。確定診断を待たずに治療を開始することも場合によっては大事。それは医師が判断してくれます。
というところまでがおさらいです。
さて、今日の本題です。
表題の通り、白血病は他のがんと異なり、余命宣告はありません。
急性白血病の場合、発見されたその時が一番危険な状態であること。また一方で初期治療さえうまくいけば、あとは再発リスクとつきあっていくというスタイルだから、だと思います。
強いて言えば、「余命1日」から始まり、「余命1週間」「余命半年」と少しずつのびていくという感覚かもしれません。いずれにしても、医師からそういった診断が出ることはありません。
なぜこれを白血病患者の家族が知っておいた方がよいと私が考えているかというと
- 生命保険などの支払いに関係するから
- 仕事をどうするかに関係するから
です。
生命保険には「リビングニーズ特約」がついているものが多いと思います。余命6ヶ月以内などと診断があった場合は、死亡保険金の一部又は全部を事前に前払金として受け取ることができる特約です。治療費にあてたり、残りの人生を謳歌したりするために使うことができます。しかしながら、白血病は余命宣告がないので、それはできません。
治療費のことは別記事にまとめますが、かなりの高額になります。生活防衛費しか貯蓄をしない方は、別を保険で補うようにしていると思いますが、生命保険の死亡保険金はあてにできないのです。医療保険でどれくらいカバーできるかということになります。
医療保険も、3大とか5大生活習慣病特約などがありますよね。ほとんどの白血病の原因ははっきりと解明されてはおらず、遺伝子異常などによる不可抗力によってなってしまいますが、「悪性新生物(がん)」としてこの特約の対象になります。ただ、保険金を受け取るのは通常、受け取れる金額の上限額まで入院してからになります。
場合によっては、金銭的な工面をしなくてはなりません。こういうことを家族が同時並行で考えていかなければならないのはとても心理的なダメージがあります。病院に相談窓口がありますから、利用するとよいと思います。
仕事に復帰できるかどうか、これは職種などにもよるでしょうから、患者さんご本人の最終的な決断が必要になるとは思います。一番最初の入院は1ヶ月程度になりますが、その後も入退院を繰り返す必要があるので、少なくとも1年間は休職することになります。医師から入院治療が終わるまでの期間を聞いておき、ひとまず家族が代理で勤め先に連絡することになると思います。患者本人は一番つらい時期なので、すぐには考えられないでしょう。初期治療で一番危険な時期を越えれば、自分で考えていくこともできると思います。
今日は余命宣告がないことによって、どういう影響があるかを書きました。
余剰資産のチェックや、医療保険の内容確認をしておくとよいです。
入院の全期間がどれくらいになるかを医師に聞いて職場へひとまず伝えるとよいです。


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