今週飲んだワイン「ボジョレー・ヴィラージュ・キュヴェ ジジ2020」です。
ボジョレーというと、その年に収穫した葡萄に炭酸ガスを注入して強制発酵させる製法「マセラシオン・カルボニック」で作られたボジョレー・ヌーヴォーが有名です。
フランス ブルゴーニュ地方の南に位置するボジョレー地区でつくられるワインは、3つのランクがあります。ボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュ、クリュ・デュ・ボジョレー。今回飲んだワインは、真ん中のランクにあるものです。
ヌーヴォーは、ランク名ではなく、「新しい」という意味ですから、その年のものになります。
「ジジ」は、生産者の奥さんの愛称らしいです。
ボジョレー・ヌヴォーが、その年の葡萄で作ったワインで、果実味あふれる軽い飲み口なので、そのイメージとかけはなれていて驚きました。
濃い目のルビー、というよりガーネットに近いかな。周りはルビーという感じ。
赤い果実味の香りもあるけれど、スミレの香りもしてきます。ジューシーな若い感じではなく、驚くほど落ち着いた奥行きを感じます。
味わいは、口に入れてすぐに果実味が広がってきます。酸はそこまで主張してきません。穏やかなタンニンが感じられます。余韻がとても長いです。
ボジョレーのワインを、ヌーヴォー以外で飲むことは、過去にも1・2回程度しか記憶がありませんが、ガメイというよりグルナッシュのような主張を感じました。濃厚で複雑さもあり、それでいてボジョレーらしい(ガメイらしい?)ジューシーさも楽しめるワインでした。
星3つ。
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